W不倫と慰謝料について

出典:不倫|あんゆ

 

以前は、不倫といえば、上司の既婚男性と部下の独身女性のような図式がすぐに思い描かれたかもしれません。
しかし、最近増えているのは男女がお互いに既婚者のW不倫。
女性の権利や自由が確立して、自分らしく生きたいと思う女性が増えたことが原因なのかもしれません。
実際に、弁護士事務所では、W不倫の慰謝料の相談が増えているようです。

 

W不倫ならバレてもお互い様だから、痛み分けで傷は浅くて済むのではないかと考える人もいると思います。
でも、W不倫の結末はそんなに簡単なものではありません。
W不倫が発覚した後の慰謝料についてまとめてみました。

 

 

不倫関係を解消し、双方とも夫婦関係を修復して出直す場合

W不倫が双方の配偶者にバレてしまった場合、これがベストな結末です。
通常の不倫の場合、お互いの妻または夫が不倫した相手に慰謝料を請求します。
しかし、W不倫で双方とも夫婦関係の修復を目指す場合はたいてい、お互いに慰謝料を請求し合うようなことはやめようということになり、事態は収束に向かいます。
しかし、慰謝料は結婚生活が長ければ長いほど、そして子どもの数が多いほど高額になります。
双方の家族環境が同じであれば事態の収束が成り立ちますが、バランスが崩れれば当然慰謝料の請求は発生してきます。

 

片方の夫婦は夫婦関係の修復へ、もう片方は離婚へと進む場合

離婚する夫婦の不倫された側は、不倫した自分の配偶者と、相手の不倫した人間の双方に対して、当然慰謝料を請求します。
また、修復する夫婦の不倫された側も、不倫した自分の配偶者と、相手の不倫した人間の双方に慰謝料を請求する場合があります。
夫婦修復の話し合いの中で、自分の配偶者には請求しない場合もありますが。

 

どちらにしても、離婚へと進む方の不倫者である人には、確実に多額の慰謝料の請求がいくことになります。

 

両方の夫婦が離婚へと進む場合

これは最悪の結末です。
双方の夫婦の不倫された側は、不倫した自分の配偶者と、相手家族の不倫をした人間の両方に慰謝料を請求する場合がほとんどです。不倫をした人間は確実に、二重の慰謝料の裁判を抱えることになります。

 

一般的に、修復する場合は慰謝料が安くなり、離婚する場合は高くなります。
結婚期間や子どもの有無によってもかなり異なり、結婚期間が長いほど、そして子どもが多いほど慰謝料は高額になります。

 

W不倫の慰謝料を請求されたら

不倫の発覚はある日突然にやってきます。
そして発覚すると、今すぐに会って話し合うことを要求されます。
自宅や職場に押しかけてきたり、喫茶店や車の中、ホテルの一室等で激昂されるような、いわゆる修羅場が想定されます。
用意周到に示談書を持ってこられてその場で書かされるようなケースもあります。
ゆっくりと考えている暇はありません。

 

この初期の対応を誤ると、相手や自分の家族が崩壊していくことが多くなります。
W不倫の場合は被害者が少なくとも二人いるわけなので、裁判も複雑化、泥沼化していきます。

 

相手が電話なのか、メールなのか、文書なのか、何で言ってくるかわかりませんが、直接会う前に、出来る限り、弁護士や行政書士等の専門家に相談することをお勧めします。

 

おわりに

W不倫に潜む慰謝料請求の危うさはわかっていただけたでしょうか。

 

慰謝料の相場は、夫婦関係を継続する場合は50?100万円、浮気が原因で別居に至った場合は100?200万円、浮気が原因で離婚に至った場合は200?300万円です。
夫婦関係が20年を超えるような場合、子どもが複数いる場合はさらにもう少し多くなります。

 

もちろん、不倫の代償というのは、慰謝料というお金の問題だけではありません。

 

それでもW不倫を続けていく覚悟なら、不倫相手の配偶者の性格や職業、家族構成などは知っておいて損はありませんし、すぐに相談できる専門家も考えておく方が得策だと思います。